【5冊目 夏の庭】
今回紹介するのは、著者:湯本香樹実で「夏の庭」という作品です。
これは友人の親族の葬式をきっかけに、死ぬことについて考える小学生たちの物語です。
実際い人が死んでいくのを見てみたくて、町はずれの廃人のような老人を観察していた夏休み。
しかし、老人は衰弱するどころか見る見るうちに元気になっていき、最後は少年たちとお出かけするような仲にまでなります。
不思議ですよね、はじめは全くの他人なんですよ。
でも読んでいてそれが不思議でもなんでもなくなりました。
皆一人でいるのって寂しいですよね。私は寂しいです。
東京に住んでますが大学時代の友人がほとんどいなくて、毎日喋る相手がいないです泣
そんなときって、誰でもいいから話し相手が欲しいって思うんですよ。
きっと作中の老人も同じだったんではないでしょうか。
友人や家族とも見放され独りぼっち、そんな日々にふと目をやると、小学生が覗いている。
これは仲良くなるしかないですねw。
この作品を通して、死ぬこともそうですが私は「生きる」ことを考えさせられました。
いや、「生きる」ためには誰かが必要であることを再認識させられた、という方が正しいかな。
人間の本質って、誰かのためにありたいっていう気持ちだと思うんですよ。
人々のために、子供のために、愛する人のためにって、どんな人間にも存在すると思います。
ほら、漫画とかでもヤンキーだけど妹を溺愛する兄とか、子供の治療費のため犯罪を犯してしまう親とか…
少し極端すぎるかなw、でも誰かのよりどころがあると、その人の生きる原動力になるんでしょうね。
私も早く相手を見つけたいなぁ~(心の声)。
この作品は短い(200数ページ)ですが、すごく面白い作品でした。
是非読んでみてくださいね。
それではまた明日(^o^)ノ < おやすみー
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